"創る"ことの難しさ

皆さんは大学に進学して何がしたいですか?

○○大学に入って〇〇研究室に入ってこんな研究をしてこんなものを作りだしたい! そう思って頑張ってる人多いと思います! その心は決して、大学受験から大学・大学院卒業するまで忘れないで欲しいなと思います。 
何も考えずに理系に進学し、大学受験しようとしてる人もいるかもしれません。漠然と自分は大学院に行くのかなとか思ってる人もいるかもしれません。そんな人にはここから書くことは刺さるんじゃないかなーって思います。

ここからは実際、大学・大学院に進学し、理系の研究室で学んだ厳しさを皆さんにお伝えしようかなと思います。

皆さんは理系の研究室に入れば自分の思ったものを"創る”ことができると考えていませんか?少なくとも高校生だった自分はそう考えていたと思います。よく考えてみてください。我々に役に立つものを創るのにたかが大学で4年間勉強しただけの人が多くの知恵を持った人より先に創ることができると思いますか?
厳しいことを言ってしまうとこれが現実なのです。

じゃあ、我々は研究室に入って何をするのかというて"探す”ことをするんです。研究室ではつねに新たなことを探し挑戦と失敗を繰り返し、何かを創るために必要なものを”探す”のです。しかも、自分のような一大学生が探せるような何かはほとんどは誰かがもう探しているんですよねw 

まあ、簡単にいうと新たなことを探すことも本当に難しいですし、人の役に立つことを創るなんて夢のまた夢ってことです。
何か人々に役に立つものを提供したい、そう思って研究室に入ると何かギャップを感じてしまう人はそこの意識がズレていると思いますし、自分自身もそうでした。


研究者の人は本当にすごいです。常にいろんなことを模索し失敗と成功を繰り返しています。その成功も役に立つものかなんて正直私たちにはわかりません。でも、この世のどこかの研究者たちが生み出した少しの成功が何か誰かの大きな成功のために研究者は頑張っています。

自分は自分自身が人に役に立つ何かを"創る"ことができると思ってたのでそこのギャップは本当に大きなものでしたし、モチベーションにも関わることだったなと思います。

理系の楽しさ

これだけ書いていると理系の研究室って楽しくないんじゃないかとか思ってしまうので楽しいことを書いておきますね。

自分は有機化学の研究室に入っているのですが、誰も成功したことのない化合物を生み出した瞬間やそれを苦労して生成できた瞬間は本当に我が子のように嬉しいです。本当にたかが少量の白い粉だったりするんですけど、本当にうれしいです。

その成功を仲間と共有できることもとっても楽しいです。同じ研究室の仲間とあーでもないこーでもないと協力できるのは理系ならではかなと思います。理系の研究室に入るとびっくりするのが他の研究室の内容って本当に分からないんですよw だからこそ自分の研究の難しさを共有できる仲間は本当に大切ですし、研究室の仲間ってあったかいなーって思います。

理系の研究室に入る人はほとんどの人がその分野に興味を持ってた人だと思うので、とある論文を読んで、この論文のここの部分って自分のやってる研究と似てる!とかその研究が大きな成果につながりそう!ってなる論文を読むと、自分がやってるこの研究ってすごいんだぜーなんてにやにやしちゃう瞬間も理系あるあるかなーって思いますw

色々書きましたが、要は理系の研究室は大変だけど楽しいこともあるよってことです。でも向き不向きがあるのも事実だと思います。ぜひみなさんも理系の研究室にいって体験してみてくださいね!

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