演劇から学ぶコミュニケーションのコツ

みなさんこんにちは!担任助手の日比野です。

突然ですが、コミュニケーションって難しくないですか?「コミュ力」という言葉をよく耳にする現代ですが、狩猟をしていた原始時代から人間は意思疎通能力を持っていたから生き残れたと言われるほど、今も昔も人にとって大切な、というか人を人たらしめてきたものがコミュニケーションです。その割に、難しくないですか?コミュニケーション。(大事なことなので2回言いました。)今このブログを読んでくれている君も、友達とすれ違った経験や好きなあの子の気持ちが分からなくてやきもきした経験が一度はあると思います。今回は、恐らく人類皆苦しんでいるコミュニケーションについて、「演劇」と絡めて、僕が感じていることを書こうと思います!なぜ「演劇」なのか。それは、演劇がコミュニケーションのズレを面白がる芸術だということもありますが、僕が大学から始めた演劇サークルにドはまりしていることが大きいです。僕の趣味の話にもう少しだけお付き合いください。



前置きが想像以上に長くなってしまったので、とりあえずこの2枚の写真を載せておきます。きれいですね。ですよね?この2つは、僕が今年「演出」をつとめた2作品「ラスト・オーダー!」、「わが星」の舞台写真になります。(「ラスト・オーダー!」は自分で脚本を書き、音響もやりました!)そもそも「演出」ってなんだ?という話ですが、演出は「作品全体の方向性を示して、最終決定をする」仕事です。ほぼ映画監督と同じ仕事だと思ってもらえば大丈夫です。(演出家も映画監督も英語にするとおなじ単語になりますね!)演劇は色んな人が力を合わせて作っています。例えば、写真に写っている舞台を作り上げるのに、舞台のデザインを決めて建築する「大道具」さん、小道具と役者さんの衣装メイクを決める「衣装小道具」さん、その名の通り照明で舞台に彩りを加える「照明」さんなど、たくさんの部署の人々が関わっています。このほかにも、舞台で流れる音全てを司る「音響」さんや広報などを担当する「制作」さんがいます。めっちゃいますね。まとめると、演出は、役者さんの配置を決めたり稽古をつけたりする他に、これらの部署のチーフさんとおしゃべりして作品を作り上げていく仕事をしています。

ようやく本題にたどり着けました!つまり、稽古でもチーフさんたちとの話し合いでも「コミュニケーション」を一番大切にしなくてはならないのが、演出という立場なのです。でも、これがまあ難しいんですよ!話し合いの中で必ずと言っていいほどよく起こるのが、「自分の認識を相手も共有してくれている」という思い込みからくる認識のズレです。そのズレにすぐ気づいて修正できたら問題にはなりませんが、たいていの場合、お互いに認識はそろっていると思い込んでいるのであとで痛い目を見ます。僕は世の中で起こる衝突やトラブルの原因は、8割方この思い込みにあると思っています。このブログを読んでくれているあなたがもし対人関係のすれ違いでなやんでいるなら、この思い込みが原因なのかもしれません。じゃあ、どうしたらいいのか。多分、ひたすら話すしか解決の道はないです。どれだけ相手と分かり合えなそうでも、気まずくても、ちゃんと自分の思いを伝えましょう。そして、相手の立場を想像して、理解する気で話を聞きましょう。基本だけど、これが一番重要なコミュニケーションのやり方かなと、僕は2年演劇をやって気づきました。ただ分かっていても、できないからコミュニケーションって難しいんですけどね…。ただ一つだけアドバイスがあるとすれば、LINEなどの文面よりは対面で喋った方がコミュニケーションはうまくいく可能性は高いです。勇気を出して話しに行きましょう!

ここまで長くなってしまいましたが、僕が伝えたかったことは2つです。「コミュニケーションは難しい」ということと、「演劇は楽しい」ということです。コミュニケーション以外にも大変なことが多い演劇ですが、だからこそ作品を作り上げられたときの感動と喜びはひとしおなのです。皆さんも大学に入ったら何か楽しいことにきっと巡り会えます。それを楽しみにしながら、そして、今の生活も楽しみながら、日々の勉強も頑張ってください!

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