予備校の役割とは④
みなさん、こんにちは! 東進衛星予備校岐阜金宝町校校長の高橋です。
今回のブログのテーマは「予備校の役割とは」という内容にしました。4回シリーズでお送りします。その最終回です。
予備校や塾に通っている学生に「どうして予備校に通うの?」と尋ねたら、ほとんどの人が「成績を上げたいから」「志望校に合格したいから」と答えるでしょう。子どもを予備校に通わせている保護者の方に尋ねても、たぶん同じ答えが返ってくるのではないでしょうか。確かに予備校や塾の宣伝には「学力UP!」とか「〇〇大学合格者100名!」という文字が躍っていますよね。この予備校に通えば、自分も成績をアップさせ、憧れの大学に合格できるのではないかと思うことでしょう。
高校生の皆さん、ここで少し立ち止まって考えてみましょう。予備校に通わないと、そもそも成績を上げることはできないのでしょうか? 難関大学に合格するためには、予備校へ通う必要があるのでしょうか?
予備校の校長をしている私が言うのも変ですが、必ずしも予備校に通う必要はないかもしれません。世の中には、小中高と一度も塾や予備校に通わず、最上位大学や医学部医学科などに合格している人はいますよね。そんな人は「天才」だからと簡単に結論を出さず、なぜ学力を上げることができ、難関大学に合格できたのかを考えてみてください。
私の回答はこうです。
①目標や夢が明確だった
②志望校合格までのロードマップを描くことができた
③切磋琢磨できるライバルがいた
④「勉強」ではなく【学習】だった
皆さんは「勉強」という言葉と「学習」という言葉の違いについて考えてみたことはありますか?同じような言葉ではありますが、意味合いが少々違います。
まず「勉強」から。
周りの人から「ちゃんと勉強しなさい」とか「勉強してるの?」とか言われます。自分でも「勉強しなきゃならない」とか言いますよね。
辞書を引いてみると、
①困難なことに対して努力すること
②乗り気でないことをやらされること
こんな意味が最初に出てきます。なんとなく『負』のイメージを感じませんか。(私だけでしょうか) そもそも使われている漢字からして苦痛を感じます。『勉(つと)めることを、強(し)いる」なのですから!
対して「学習」の方は
『学ぶ、習う』です。語源は「真似(まね)ぶ、慣(な)れる』となっているようです。なんとなく自分から何かを習得しにいくイメージを持ちますよね。そうなんです、これが成績上昇の大きな要だと私は思います。
「勉強」は受動的に【やらされている】イメージ。「学習」は能動的に【獲りにいく】イメージです。
"好きこそものの上手なれ"という言葉もあるように、自分が興味を持ったり、好きだという感情を伴うと、暗記が早くなったり習得のレベルが高くなったりします。これは受験を突破するうえでも同じではないでしょうか。
あなたが数学の問題を解いている瞬間、「面倒だな~」「早く終わらないかな~」と思いながら取り組んでいるなら、それは勉強ということになるでしょう。集中力MAX状態でないことは明らかです。
「そうか!こんな解き方があるんだ」「もっと他の方法で解くことができないかな?」と思いながら取り組んでいるのなら、それはきっと学習です。とっても集中していて頭もフル回転している最高の状態です!
自分の中で、「勉強」から「学習」へ少しだけでも意識を変えられたら、成績の上昇に大きな違いが出てくると私は思うのです。
東進では、様々なイベントを行ったり、定期的な面談などを通して、高校生の皆さんが能動的に積極的に大学入試へ取り組んでいけるような指導をしています。なかなかやる気が起きないと嘆いている皆さん、是非とも東進に来てみてください。きっとあなたの未来をより良いものにするためのキッカケが掴めるはずです! これが私の考える予備校の役割その④です。
4回に渡って長々と書いてしましました。最後までお付き合い頂きありがとうございました。次回からは違ったお話を伝えたいと思います。お楽しみに。